せっかく来たので神主さんに祈願をしてもらおうと社務所で申し込みをしました。
神主さんに先導されて社殿の中に入り、祭式が始まりました。
神主さんが祝詞を読み上げて、私たちが玉串を捧げて席に戻ると、玉串の紙垂(玉串に付いている白いギザギザ状の紙)が白い蛇に変わり、赤い舌をペロペロと出しながら拝殿の方に向かって何かを喋っている光景が霊視で見えてきました。
そして、式も後半にさしかかった頃、どこからともなく真っ黒の大きな蝶がパタパタと現れ、その黒い蝶は神主さんと私たちの周囲を何回か飛び回りいつのまにか去っていきました。
それを見た私たちは
「あっ、神様のお使いがいらっしゃった」
と思いました。
イチョウの木のご神木
そのような不思議なことが起こった祭式も終わり、社殿から出て境内を一周しようということになりました。
私たちは白い蛇の神様が見えたり蝶が飛んで来たりといろいろと不思議なことがあるものだと話しながら歩いていると、そういえば最初に境内へ入ったとき目に入ったイチョウのご神木にまだ参拝していないことに気づきました。
失礼してはいけないと思い、二人でイチョウのご神木の前に行き参拝することにしました。
木の手前に看板があったためそれを読むと、
“奈良県保護樹木。樹齢1200年、白い蛇が住みついていると言われ、人々の信仰を集めている”
と記載されていました。
これを見て、私たちは
「あー、なるほど、さきほどの祭式で出てこられた紙垂の白い蛇はこのイチョウのご神木に鎮座されていた神様だったのか」
と納得しました。
思い返せば、葛城一言主神社に行く前から誰かが手招きしている姿が霊視で見えていましたが、その正体はこのイチョウの御神木に宿る白い蛇の神様であり、私たちが行く前からその白い蛇の神様がずーっと一言主大神様との取り次ぎのお役目をかっていてくださったのです。
そして、祭式の最中に紙垂に変化した白い蛇の神様は、そのイチョウの御神木に宿られていた神様が、私たちの代わりに一言主大神様に願いを陳情しているという意味でした。
白い蛇の神様が迎えてくれるパワースポット、葛城一言主神社に皆さまも一度ご参拝されてはいかがでしょうか。
(終わり)