三輪山・大神神社での不思議な体験③

不思議な虫

「さて、ではお参りしようかな」

と思い、磐座の前に立ち、お賽銭を入れて、二拝二拍手一拝をして頭を下げていると、突然、耳元1センチぐらいの距離で

「ブーーーーン」

とカナブンかハチのような謎の虫の羽音が聞こえてきました。

耳のすぐ裏あたりで鳴っているので、最初は蚊が耳元にいると思い、手でパッパッと払ってみましたが一向に音が鳴り止みません。

すぐ耳元で音が鳴っているのに、おかしいなぁと思ってあたりを見回してみましたが、やはりそんな虫はまったくいません。しかし、ずっと耳元で音は鳴っているので、なんかおかしいと思いつつ、ちょっと離れたところで腰掛けながら休むことにしました。

しばらく音がなるのを聞きながらボーっとしつつ、ふと斜め上を見上げてみると、地上から3メートルぐらい木々の間にに小さなカナブンみたいな黒い虫が羽ばたいているのが見えました。

耳元で鳴っているにしては距離感がおかしいと思いましたが、他に音の原因はないのであの虫の音に間違いないと確信しました。見ている間も微動だせずこちらのほうを向いて空中停止をしています。虫にしては妙だなとも思いつつ、疲れも回復してきたので、磐座のある場所を離れて元の来た道を戻ることにしました。

立ち上がってその虫の下を通過し、木々に囲まれた道へと歩み始めました。さすがに鬱蒼とした木々に囲まれた道を歩いて離れれば、虫の羽音も止むだろうと思いましたが、不思議なことに一向に羽音が止みません。

頂上の神社まで戻る50メートルくらいの道すがらもずっとブンブンと羽音は鳴り続いています。さすがに、これは単なる虫の羽音ではないと思い始め妙な感覚を感じてきました。

頂上の神社に到着して、下山前に最後のお参りをしようと社殿前の鳥居に向かって立ち、手を合わせました。
何気なくふと顔を横にむけると、なんと先ほどの黒い虫が、

「ブーーーーーン」

と音をたてて、鳥居の横でこちらを向いて空中で羽ばたいていました。

「三輪山・大神神社での不思議な体験④」に続く

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