先日、当方にお越しになった相談者Fさんのご依頼で、【神鎮め(神鎮祭)】を執り行いました。そのときにちょっと不思議なことが起こりましたので、今回はそのお話をしたいと思います。
神鎮めの祭式では、神道の作法に則って、途中で祝詞を唱えます。その祝詞を唱え終わったあたりで、突然、神棚からカタンと音がしました。
「おや、何の音だろう?」
と音のした方を見てみると、神前に置いてある高さ20cmほどの神鏡が倒れていました。
もちろん、倒れる前後に地震の揺れもなく(5月14日18時45分前後でしたが全国において地震は発生していません)、屋内のため風が吹くこともありません(試しに後日、全力で息を吹きかけてみましたが神鏡はビクともしませんでした(笑))。もちろん私や誰かの手足や誰かの神棚に接触したということもありません。
こちらが神鏡が倒れたときの写真です。
前から押されたように神鏡が後ろに倒れて、御簾と扉に寄りかかっていました。
神鎮めを依頼した相談者Fさんは神鏡が倒れたのをご覧になって、「私も神棚から音がしたので見てみると、神鏡が後ろに傾いていたので、最初からあんな風だったかしらと不思議に思っていましたが、もし不吉なサインだったら心配です」とおっしゃるので、神様にお聞きしてみたところ、
【Fさんの神様が御簾の辺りを勢いよく駆け回ったので、その風圧で神鏡が倒れたので心配はいらん。吉兆である】
との答えが返ってきました。それを聞いたFさんは安心されました。
もちろん神鏡が倒れるということが毎回起こるわけではありません。記憶にある限り、Fさんが初めてです。(神鏡が倒れる以外の他の不思議な現象は起ったことがあります)
しかし、今までのブログでもたびたびお伝えしていますが、神様が現れるときというのは、よく風が起こります。それもそよ風ではなく突風です。それは神様が移動したときに巻き起こる風です。
中村芝翫さんが鞍馬寺を訪れたときも始終ずっと暴風かと思うぐらいに風が吹き荒れていました。(ご興味のある方は下記の過去ブログをご覧ください)
とは言っても、ブログを読んでいる方々にしたら、こんなの作り話で写真も創作したんだろうと言われてしまうと何も証明もできず、それまでになってしまいます。しかし、少なくともFさん自身は神鏡が倒れるのを目の前で経験されて、不思議なことだと感じていました。
残念ながらそのような不思議な体験は限られた人のみが巡り合えるということでしょう。
兎にも角にも、世の中にはこのような手も触れずに物が倒れる不思議な神業ということもあるんだなぁと思っていただければ幸いです。
「信じるか信じないかはあなた次第」ということでひとまず今回のブログを終了させていただきます。
お読みいただきましてありがとうございました。
(おわり)