このたび無事、東京に新しく事務所を開設する運びとなりました。
東京中のいろいろな物件を見て回りましたが、そのなかで霊的な原因で見送ったものも何件かありました。
今回はそのひとつをお話ししたいと思います。
男の霊がいる築40年の物件
見送った物件の一つは山手線駅沿線のマンションでした。築40年の物件でしたが、駅からすぐの立地で賑やかな場所でした
見学の当日、私たちは建物の玄関前で不動産屋さんと待ち合わせをして、部屋の階に向かいました。エレベーターを降りると、薄暗い感じでちょっと何か違和感を感じましたが、建物が古いからだろうと思いました。
見学した部屋は2LDKで、ダイニングルームを通った先に部屋が右と左に一室ずつある間取りでした。リフォームをされているものの、部屋全体の印象は何か薄汚れた雰囲気を感じました。特に右の部屋が気になったので、本能的に念入りに見て回ったのを覚えています。その後、一通り見たところで、とりあえずは全体的に備え付けの機器が古いのでこの物件はやめようかということになりました。
不動産屋さんと建物の前で別れた後、私たちは
「あの右の部屋にいたね」
という話になりました。
「ああ、大きな目をした男の霊が壁から半分身体を出してずっとこっちを見てたね。神様はお祓いしたら大丈夫と言ってたけど、わざわざ幽霊がいる部屋に入る必要もないからやめることにして良かったよ」
築40年も経つ物件ですので、過去にいろいろなこともあるでしょう。この物件以来、基本的には築年数の古い物件は避けることにしました。
土地・家・部屋・物にはさまざまな人の念が残ります。特に悪さをする霊でなくても、何らかの未練や怨念など良くない理由で成仏できずにこの世にとどまっているということなので、霊そのものの存在が悪い影響を与えることがあります。また家や部屋に霊がいなくても、霊の通り道や近くにそういう霊が溜まる場所があればその影響を受けます。
住む前に清め祓いをするのが一番ベストですが、住んでからでもまったく遅くないですので、可能であれば家屋清め祓いを行うことをお勧めいたします。